【コミケ】体調管理【体験談】

ここは、そこそこのコミケ参加歴を持つcassellが、片手で数えるほどの体験談と、そこで得た知見を語るところです。駄文になりますが、ご覧いただけると幸いです。

目次

「G対応」って何?

とある夏コミのとある西待機列での出来事だった。

正確な年は覚えていないが酷暑であることに変わりはなく、地上を這いつくばる我々に、雲からのお情けと言える日陰が与えられると、控え目な拍手と感謝の歓声が起こる何時もの夏コミだった。

開会前に形成された待機列において、ある参加者(以下A)が嘔吐した。そんな時、本人は、周囲の人は、どんな行動をとるか想像して貰いたい。

想像できたなら、話を進めよう。

Aは下を向いたまま動けないでいる。

軽い悲鳴が上がると同時に、周囲の人はAを中心にして距離を取ろうとする。人が通れそうにもない、あの狭い列にあってである。

逃げ場のない崖にあって、それでも距離を取ろうとする場面そのものだが、あの場の妙な連帯感からなのか、徐々に距離が広がってゆく。

別の状況ではあるが、電車内で乗客が嘔吐した場面に遭遇したことがある(こちらは酔っ払い)。そのときも周囲の人は距離とった。

いつ活性化しているか分からない筆者の頭脳では考えが及ばないが、病原を回避する心理などから来る生物らしい行動なのか、それとも単に汚物だとして忌避するから距離をとるのかと愚考するが、別の行動をとる人はいる。少数だがいる。本人と無関係な人だがいる。

電車のときは、手持ちのビニール袋を持って駆け寄る人がいた。

では、Aの時はどうだろう。この時もいた、準備会スタッフ(以下スタッフ)である。

スタッフがAに近づき本人の容態と周囲の状況を確認したあと、無線機の向こうのスタッフに言い放つ「G対応発生です。」

初めて聞く言葉だった。

「G」……重力いや、Gガンダムかと考え込んで、クエスチョンマークを浮かべている筆者の思考は、いつも華麗に的外れである。

日本で生活し、日本語に明るい方なら「G」と聞いて黒い虫を連想する。

解せぬ。

だが、その時の「G」は別の事象を表す符丁だった。

語彙力と想像力の豊かな皆様方なら、お分かりであろう、そう「G」とは、ゲ……止めよう。

準備会は嘔吐した場面にも備えているのである。

連絡から数分で土嚢袋を担いだスタッフが到着し、嘔吐物に砂のようなものをかけ、混ぜる、そして回収袋へ詰める一連の作業と、Aへの対応も行うのであった。

列が移動を開始する頃、蘇った地面は誇らしく語っていた。

何事もなかった。いいね。いってらっしゃい。

体調を崩さないために

日常生活でもですが、楽しいことをするにしても、お金を稼ぐにしても体が資本です。最高の体調で参加できるように自己管理しましょう。

  1. 開会前日は過度な飲食はせず、十分な睡眠をとりましょう。
  2. トイレに行く時間が惜しいといって飲食を疎かにする人もいますが、危険です。開会前の待機列にいるだけで体力を使います、朝食を取りましょう。
  3. 夏、冬それぞれに適した準備をして、参加しましょう。
  4. 出発前に体調が悪いと感じたら、参加しない決断をしましょう(書くのは簡単、断腸の思い)。

終わりに

貴重な時間を使ってお読みいただき、誠にありがとうございます。

この件を書きましたが、「そう言ってもさ」と声が聞こえてきそうです。

「おまけコピー本の製本が終わらないよ、寝れないよ」

「チェックリストがまだ出来てないよ」

「友達との前夜祭が楽しくて食べ過ぎたんだよ」

どれも、ええ、ありますよね。なので、それらも含めて、コミケ期間として捉えて計画的に進めましょう。

では、楽しいコミケをお祈りしています。

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