ここは、そこそこのコミケ参加歴を持つcassellが、片手で数えるほどの体験談と、そこで得た知見を語るところです。駄文になりますが、ご覧いただけると幸いです。
待機列に並んだことはありますか?
コミケに参加されたことがある皆さんなら、待機列(以下列とする)に並んだことがあるだろう。
え……
「ない。」
え……あ……そうか、サークル参加をし続けている方か、午後参加の方だな。
それは残念だ。
サークル参加の方なら機会はないだろう。
だが、午後参加の方は筆者の口車に乗せられたと思って、並ぶことを目的とするくらいの気持ちで午前参加し、列に並び、是非、新鮮な感想をお聞かせ願いたい。一緒に地獄を味わおう。
しかし、列に並んだことのない方もいらっしゃるなら、なおのこと、今回の話も読んでいただきたい。
列の話と言えば、快適に過ごす方法や、暇つぶしに何をするか等の話になりそうだが、今回の話は
割り込みの話だ。
状況解説
筆者はコミケの列において、1度だけ割り込みに遭遇したことがある。
列はスタッフが待機場所まで誘導し、告知がされることで確定するが、最後尾の参加者には別途、注意事項が伝えれらる。
内容はこうだ
「最後尾の後ろに割り込み対策として、カラーコーンとカラーバーを設置していますので、皆さんの後ろい人がいたら割り込みになります。」
この表現は開催毎やスタッフによって違いがあったりする。
その違いはこうだ
「最後尾の後ろに割り込み対策として、カラーコーンとカラーバーを設置していますので、割り込まれないように、最後尾の参加者はカラーコーン側を向いて待機してください。」
と言うものだ。
カラーコンも設置され、その間に隔てるものはない、約束の空間のようなこの場所で筆者が遭遇した割り込みは起こった。
最後尾との間にカラーコーンがあるのに、割り込まれるのかと思われるだろうが、状況によっては割り込まれる。
では、どのような状況で割り込まれたのか、列を離れた時である。
列の確定後は、列が移動開始するまで、離れても良いことになっており、その間に、食事や手洗いを済ませるのである。
なので、その時の筆者は、2度目の朝食とトイレのために待機列から離れたのだが、この時に発生した。
用を済ませ列に戻ると、筆者の折りたたみ椅子とカラーコーンの間に、4人の人が狭そうに立っている。
この4人が割り込みである。多いな。
筆者はスマートフォンを取り出しつつ、椅子に座ったところ、この4人のうち1人から声をかけられた。
「あの、私達ここに並んでるんですけど」
ジョークの分からない筆者に対して、分かりやすく声をかけてくれたうえに、4人一斉に筆者に視線を向けつつ敵意も上乗せされた丁寧なものだった。
その親切心はノーサンキューだ。
彼等は割り込みしておきながら被害者のふりをして、今、筆者に「何を割り込みしているだ貴方たち、さっさと出ていけ」と言っていることは理解できた。
筆者が座っていた椅子をどこかに捨てておけば、まだ、面倒な話になっただろうにと思いながら、行動を共にしていた友人に確認をとる。
筆者「写真は撮ってないよね。」
友人「撮ってない。何時も筆者に任せてる。」
筆者「ですよねー。撮ってたら、列に戻れなくなったと言って、たまに筆者に電話かけて来ないよねー。」
写真とは、列を離れるときに場所を記録したものである。
筆者は列に戻る時の確認用として、列周辺の写真を撮っているのである。様々な角度から何枚も。
ここで再度、彼等は言ってくる。
「スタッフに言いますよ。」
素晴らしい物言いだ。ならばこちらも礼節をもって答えよう。
「良いですね、ぜひ、お願いします。では、その時に一緒にこの写真も見てもらいましょうか。」
ここで、スマートフォンに保存された写真を突きつける。
「この列は他-4。筆者のこの椅子とカラーコーンも映っていますね。あれ、貴方たち誰も映ってませんね。まぁ良いです。スタッフ呼びましょうか、遠慮は不要です、こんな機会なかなかないですよ。」
と、きっと爽やかな笑顔で応対できていたと思うのだが、彼等は無言で列から離れていった。
対策
- 写真を撮りましょう。下の写真のように、周囲の状況が分かるように撮っておけば、状況証拠としてさらに使えます。最後尾の場合は列の記された写真も撮っておきましょう。
- 目印になり、かつ、紛失しても困らないものを置いておきましょう。筆者は折りたたみ椅子を使っています。
- 前後左右の人には挨拶をしておきましょう。列から離れる時に一声かけておくのも良いです。割り込み者に対して声をかけてくれるかもしれません。
周囲の人に挨拶ついでに声をかけておくのはおススメです。その後、開場するまで話相手になってくれた方が何人かいらっしゃいましたので。
写真は割り込み対策のほか、列に戻る際の目印確認にもなります。特に東の列では、目印になるものが少なく、自分がどこに居たのか分からなくなりがちです。
筆者の友人は、目印の多い西の列にすら戻れずに迷子になることがあるので、写真は役立ちます。
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